よたろぐ

弾き語り、おりたたみ自転車とカメラのブログ

Lightroomの使用頻度が激減しています

このところLightroomの使用頻度が激減しています。これまで大した疑問も抱かずに、よい写真に仕上げたいのならRAW現像をすべし、思い込んでやってきたのですが、ふと

 

カメラメーカーが設定した色を使った方がよいのではないか?

と、思い始めたからです。

 

美術の成績は常に5段階評価で『3』だった自分。平均点35点の期末試験(筆記)で100点を取っても安定の『3』だった自分。その自分がRAW現像をする意味がどの程度あるのだろうか?

 

カメラで生成されるJPEG画像は、いわばカメラメーカーがRAWデータを自分たちの味付けで現像したもの。つまり、自分でRAW現像をするということは、ライカやペンタックスやリコーのプロがやってくれている現像作業をあえて自分がやるということです。

 

たぶんメリットはない。現像作業はプロにお任せしたほうがよい結果になる。ふとそう思い至り、いまはカメラが出してくるJPEGを使うことが増えてきました。

 

JPEGのパターンが多いペンタックスK-70とGRはカメラ内現像

とは言え、JPEGを使うことのデメリットもあるんです。

 

1つ目は設定が多すぎて撮る前に絞り込めないこと。ペンタックスK-70ならカスタムイメージ、GRならエフェクト、このあたりを適切に使えばよい写真になりそうなんですが、どれが合うかなんてやってみないと分からない。それが普通の人間です。

 

もう1つは撮った写真が明るすぎたり、暗すぎたり、ホワイトバランスが間違ってたりしたときに、その写真を復活させにくいということ。RAWだとデータ量が多いので、例えば暗い写真を明るく修正しても何とかなるのですが、JPEGだとすぐに破綻してしまう。

 

この2つのデメリットは撮影技術の乏しい僕にとって結構痛いポイントなのですが、カメラ内現像で解決できることに気づきました。たぶんみんな知っていたことだと思いますが、僕は最近気づきました。そして結構な大発見だと思っています。

 

カメラ内現像と言うのは、カメラ内にRAW形式で保存してあるデータを、そのカメラの設定で現像してJPEGとしてカメラ内に書き出すこと。これなら、RAW撮った写真に1つ1つ設定を当てはめてどれが合うか確かめたあとJPEGに現像できるし、明るさを調整したりホワイトバランスを変更してもRAWなので破綻しにくい。現代の技術はここまで一般人をサポートしてくれる。それならこれを使わない手はありません。最近K-70とGRではカメラ内現像に頼りきりです。

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K-70 カメラ内現像

 

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 GR カメラ内現像

 

カメラ内現像が無いMモノクロームはJPEGをそのまま使う

と、思っていたら我が家には現代以前のカメラが1台ありました。ライカMモノクローム。カメラ内現像なんて気の利いたことはできません。でも、JPEGとRAWから自分で現像した写真を比べると明らかにJPEGの質感の方が上。ライカショップの店員さんもCCDモデルのJPEG撮って出しはCMOSでは出せない画質と言っていました。あえてライブビューすらないCCDモデルを選んだのだから(本当は最新モデルは買えなかっただけだけど)、ぜひJPEGを使いたいところです。

  

しかし僕の愛用する絞り優先オートだと撮れる写真が明るすぎたり暗すぎたりと、失敗写真を撮ってしまうことも。それなのにカメラ内現像ができない...。

 

そこで、RAW+JPEGで保存して、失敗写真の救済時のみRAWを使うようにしました。そうしてみて気づいたのですが、RAWで失敗写真を救済してみたところでよい写真になることは無さそうです。Mモノクロームは記録されるデータ量が多いようで、RAWデータを使えば暗すぎる写真を明るくするような修正は簡単にできます。でも、それをしてしまうと写真としての色気がなくなってしまって、ただの記録になってしまう感じ。だからJPEGで満足できないのなら、RAWを修正するよりその写真をきっぱりあきらめた方がよさそう。

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Mモノクローム JPEG

 

RAWかJPEGか?

どちらが正解と言うことは無いのでしょうが、僕は今後もJPEGへの依存度が高くなりそうです。JPEGの方が雰囲気がよくなることが多いし、メーカーへの愛が増すので。

 

例えばペンタックスK-70。世間でAFを中心に酷評されるペンタックスですが、出てくる色を見るとやっぱりペンタックスいいな、と思えるんです。

 

僕の持っている3台のカメラはどれも機能的には時代遅れのもの。ネットで酷評を見るたび、また自分で使ってフォーカスを外すたびに、メーカー変更の誘惑が訪れますが、JPEGに頼って愛着を持ち続けたいと思います。

 

そうすれば、きっと次に買うカメラも同じメーカーで無駄な出費を抑えられるはず!