アナログが好き
デジタル機器に囲まれていてアナログ機器を使う機会は少ないのですが、アナログが好きなんです。無駄が多いのはわかっているけど…。こんな電話のデザインも愛嬌があって好きです。
デジタル機器を使う上でもアナログっぽさを求めてしまいます。ペンタックスのカメラを使っているのもそれがあるのかもしれません。すごいとは思うけど、瞳に一瞬でピントが合ってかっちり解像した完璧な画を出すカメラに愛着は持ちにくい。写真の質・歩留まりだけ考えたら、ソニーやニコン・キヤノンを使うのが正解だと思いますが、道具に愛着を持つならペンタックスは上位の選択肢に入ってくるのかもしれません。
FA Limitedレンズはデジタルながらアナログっぽいやさしい雰囲気の写真が撮れます。もしかしたら、それがペンタックスへの愛着を生んでいるのかなあ、と思います。いまはFA31mmしか持っていないですが、FA77mmを買う理由を探して検索しまくっている日々。これからデジカメを買う人がいたら、ぜひ一度FA Limitedで撮った写真を検索もらいたいです。いまの流行りの写真とは違う温もりのある画が好きな人も多いような気がします。
Mモノクロームを使っているのも白黒に温もりを感じるからなんでしょう。このカメラは解像感すごいのですが、C Sonnar T*1.5と言うレンズの柔らかい描写がアナログ感を添えてくれます。
本当にアナログが必要かと言われると答えは難しい。
アナログでできることは、ほぼデジタルで再現ができてしまいます。アコースティックギターの音はパソコンで95%再現できるでしょう。95%再現できればほとんどのケースで違いなんて分からない。アンサンブルだったらもうアコースティック楽器なんて必要ないのかもしれません。そもそも、CDやMP3がデジタルですし。
でも、弾き語りだったら5%の差が心地よさにあらわれるかもしれません。目の前で弾かれたら5%が15%に変わるかもしれない。そこから得られる温もりはデジタルには変えられないかもしれません。
アナログの役割は今後も減り続けるでしょう。でもなくなることはないと思っています。非効率な温もりを求める人はいなくならないと思うから。
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