よたろぐ

弾き語り、おりたたみ自転車とカメラのブログ

台湾の物価水準

台湾では自炊をすべきか外食ををすべきか。

イギリスにいた時は、レストラン・パブの暴力的な価格設定から自炊以外の選択肢がなかったのですが、台湾の外食はリーズナブル。そこで外食のみで生きて行くことが視野に入ってきます。

もう1つ、外食を視野に入れた理由は『スーパーで売っている食材はそれほど安くはない。』ということ。弁当は結構なボリュームで1食350円程度と激安なのに対し、スーパーで売っている食材の値段は日本とそう大差が無い印象です。

これは不思議。レストランや弁当がここまで安いのであれば、スーパーの食材も安くて良さそうなのにそうではない。

この点について現地の同僚に聞いてみたところ、台湾では流通が幾重にも重なっているという問題があるのだそう。数多くの流通を経ることで価格が上がって、結果としてスーパーでの価格が上がってしまうのだそうです。台湾では『農産物の出荷価格が安すぎて農家の生活が厳しい。』と言うのが典型的なニュースだそうなのですが、消費者の側からは安く買えている実感はないそうです。

出荷格は安いのに流通段階で価格が上がってしまう。安く買うならば、この過剰な流通を回避するしかない。その方法がローカルマーケット(路上に出ているお店と思われる)なのだそうなのですが、ローカルマーケットで買い物をするには食材の質を見抜く目が必要。だからその同僚は買い物をするのであればスーパーに行かざるを得ないと言っていました。

元に戻って、台湾の外食はなぜ安いのか。それは彼らが独自のシンプルな流通を持っていることが理由なのだそうです。無駄な流通を飛ばせるので仕入れ価格が安く済むということ。流通の効率性で行くと、外食産業>ローカルマーケット>スーパーマーケットという構図になっているのだそうです。

この状況があるので、台湾では自炊へのモチベーションが湧かず、多くの人が食事を外食で済ませるようです。僕も外食メインの生活になりそうかな。