アコギ(エレアコ)用ボードを自作してみました。
この記事で書いたエフェクター、音は気に入っているのですがつなぐのが大変。それぞれに電源をつないで、InとOutを確認しながらつないでいると5分くらいかかってしまいます。
この手間を減らすためにはエフェクターボード。事前にボードを組んでおけば配線をつないだまま収納できます。だから使うときは電源を差すだけ。これで配線作業からおさらばです。
と言ってもよくあるアタッシュケースのような様な重いボードは持ち運びたくありません。なるべく小さく、カバンに入れて運べるようなものが理想です。
となると既成のエフェクターボードは役に立ちません。無駄なスペースができそうだし、そもそも高い。ここは自作と行きましょう。
エフェクターの固定方法
早速構想開始。とりあえずは木材で枠組みを作って、そこにエフェクターをネジで止めていくことにしました。エフェクターの固定にはマジックテープを使うことが一般的なようですが、この方法だとマジックテープを両面テープでエフェクターに貼り付けなければならないため、エフェクターが汚くなってしまいます。この先、もしかしたらエフェクターを売る可能性もあるのでそれは嫌。ネジだときれいなまま止められそうなのネジを使うことにしました。
ネジ止めには額縁をかける豆カンを使います。
まず豆カンをこんな風にペンチで広げます。
広げた豆カンをこんな風に、エフェクターにもともとついているネジで止めます。
他にも、ホームセンターで売っているこんな金具も使うことができます。ポイントになるのは、エフェクターによってネジの大きさやネジ周りのスペースが異なること。使える金具も変わるので探すのが少し面倒ですが、根気よくそれぞれのエフェクターに合うものを見つけましょう。
土台の設計
固定方法が決まったので、土台となる木組みを設計します。僕は不器用&DIYの知識がないのでエクセルで原寸大の設計図を作ってみました。
仮組みと誤算
早速ホームセンターに行って木材を買ってきます。事前に寸法を決めておけばその場でプロに切ってもらえるのがありがたいですね。設計図通りにヒノキを切ってもらいました。
帰って色付けをして乾かして、設計図通りに組んでみます。
で、この上にエフェクターを載せていくのですが、ここで誤算が。
ケーブルが思いのほか場所をとる。
特にジャックは厄介です。結構大きさがある上、エフェクターからまっすぐ出てしまうとかなり邪魔になります。省スペースのため、なるべくL字型のケーブルを使いましょう。
持っているケーブルのプラグがストレートの場合はこういう変換器もあるので検討してみてもいいかもしれません。僕も使いました。
L字プラグを使うことである程度スペースは節約できますが、それでも場所をとることは間違いありません。なので、設計するときはケーブルとジャックを考慮しておいてください。僕は考慮しないで木材を買ってきてしまったのですが、エフェクターの向きを変えたりして何とか枠の幅いっぱいに収めることができました。
パワーサプライの問題
エフェクターボードの中で肝になるのは電源です。1つ1つのエフェクターに電源アダプタをつなぐのは面倒くさいので、ボードに小型のパワーサプライを置いてそこから電源を供給するのが理想です。
小型のタコ足配線なので何でもよいと考え、安いものを買ったのですがここに誤算がありました。エフェクターはそれぞれ動かすのに必要な電流量が決まっています。デジタルエフェクターは使用電流も大きいようで、安いパワーサプライでは僕のStrymon Bluesky ReverbとRC-1(ルーパー)は動きませんでした。
安物買いの銭失いとはまさにこのこと。今度はきちんと調べて各端子から500mAの供給ができる(電流量は大きすぎても問題ないので、大きいほうがよいです。)StrymonのOjaiというパワーサプライを買いました。多少高い気はしますが、ここまで大きな電流量があるパワーサプライはないですし、その割には小さいので良い商品です。
Strymon 『Ojai』 ハイ・カレント・ DC パワー・サプライ [国内正規品]
- 出版社/メーカー: Strymon
- 発売日: 2016/08/09
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あとは並べて固定するだけ
並べ方を決めてしまえばあとはネジで固定していくだけです。若干のスペースが余ったので100円ショップで買ってきた缶を止めてピック入れにしてみました。
あと、裏側に滑り止め、高さを出すことを目的にゴム足を付けました。高さが欲しかったのは板の下にケーブルの余った部分をしまいたかったからです。
台に高さが出たおかげでケーブルもすっきり収納できました。収納には結束バンドが便利です。
持ち運びもまとめてできて簡単だし、使うときには電源コードをつなぎ、ギターを差すだけ。とても便利なボードが出来上がりました。今のところケースがないので、次はケースを考えようと思います。