よたろぐ

弾き語り、おりたたみ自転車とカメラのブログ

司馬遼太郎 翔ぶが如くからの一節

日本における政治風土として、権力が個人に集中してそれが絶対化することは好まれず、それに対する反対勢力が相対的に公認されている状態が好まれる。権力が個人に集中して絶対化した例は日本の歴史でまれであったが、遠くは織田信長の末期、近くは井伊直弼の大老就任後がそうであったであろう。結局は驀走する絶対権力をとどめる方法がないままに暗殺者がそれを停止させることが、ほとんど力学現象のようにして生起する。

 

日本人の本質をとてもうまく示した言葉のような気がします。現在で言えば、きっとメディアがここで言う暗殺者の役割を果たしているんでしょうね。本質とは違うところで他人の足を引っ張って、活躍を妨げる。下記の別ブログで書いた違和感もこの日本人の性質に起因するのかもしれません。織田信長の時代から続いているのだとすると、直すのは難しそうだなぁ。