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イギリスの郊外での暮らしと旅日記

ロンドンの南西 Guildfordという町で暮らしています。イギリスの暮らしと、旅(主に出張)、お酒と音楽の話を、あてどなく綴ります。

変わることをことを是とする欧米人と、非とする日本人(つまるところの自分)

欧米人の中でひとりぽつんと働く日本人と言う立場なので、仕事中、彼らとの考え方の違いを感じることが多いんですが、いちばん違いを感じるのは『変化』に対する考え方かな、と思います。

 

彼らは『変化』を肯定的にとらえます。対して僕は否定的にとらえることが多いです。なぜなら変わることはリスクを伴うから。リスクを冒してまで挑戦する価値のある『変化』なのか?それをまず考えます。それに対して彼らは僕のように心配性ではない。アイデアがよさそうだったら『やってみようよ。』となります。

 

当初、僕は彼らのこの考え方を思慮が浅いと捉えていました。成功の見込みが高くないのになぜチャレンジしようとするのか。それが理解できなかった。

 

ただ、コミュニケーションを続けるうちに、自分自身が『変化しない』ことに対するリスク評価をしていないことに気づきました。たとえばこのまま同じビジネスをこのまま続けていた場合に、売り上げが落ちてしまう可能性はないのか?こういう視点が僕にはなかったんです。

 

野球で例えてみましょう。僕の考え方は、ランナー1塁で打席に立ってダブルプレーのリスクが高いからバットを振らないようなものです。対して彼らはダブルプレーになるかもしれないけれど、バットを振らなければアウト1つ確実に取られてしまう。だから成功を目指してバットを振ろうという考え方。

 

こうやって考えると、彼らの考え方は理にかなっていると思えます。変わることで変わらないことのリスクを減らしていく。これはビジネス上必要なことだと思います。チャーチルの「民主主義は最悪の政治体制だ。ただし、これまでに試されたあらゆる政治体制を別にすれば、の話だが」と言うコメントも似たような考え方かな。

 

ただ、だからと言って彼らについていけばよいかと言うとそうではないのが難しいところ。いろいろなことを提案してきますが、7割くらいは使い物にならないし、いいアイデアだと思ってプロジェクトをスタートさせてもすぐ飽きちゃって継続しない。(新しいアイデアを思い付いちゃう。)だからアイデアを成功に結び付けるのは容易ではありません。この点、日本人は真逆の思考なので役に立つ。いまは僕は、ダメなアイデアを叩き切ることとスタートしたプロジェクトを辛抱強く実行し続けることが仕事になってます。ぞれぞれに一長一短があるので、要はどこで活かすかってことなんでしょう。

 

こんなことをふと思ったのは、トランプ当選とBREXITの件を信じられないとする報道が多かったから。アメリカ・イギリス両国民共に変化を選択しました。個人的にはは、来るべき変化に対する期待よりも、現状が変わらないことに対する危機感の方が主要因だったのではないかと思います。いまこの国は解決すべき問題を抱えている。でもクリントンEU残留を選んだらその状況は変わらない。ならばリスクを冒してでも変わる側を選ぶ。そんな判断だったのかな、と漠然と思ったりします。

 

日本はいままでもこれからも変わらないことを選び続けるんでしょう。だから同じ問題がずっと続いていつまでたっても解決しない。欠点はたくさんある考え方ですが、彼らのようにもう少し『変化』にポジティブになってもいいかな、と思います。