よたろぐ

弾き語り、おりたたみ自転車とカメラのブログ

日本で言われてるほど日本のイメージはよくないと思う

最近、日本のメディアでは『外国人から愛される日本』がやたらと喧伝されていますが、実際はそうではないような気がします。日本を理解している、もしくは好きな外国人が増えていることは間違いないです。でも、そういう人たちの理解が一般的な理解ではありません。

 

たとえば、日本が島国だと知らない人は結構います。ヨーロッパなんかはとにかく地続きなのでそういう感覚の人が多いのかもしれません。一方で、報道を通じて日本と中国・北朝鮮との関係がよくないことは知っている人は多いです。だから、結構本気で戦争のリスクを心配してくれたりします。

 

『日本人はよく働く、真面目だ』と言う言葉も必ずしもよい言葉ではありません。よくよく聞いてみると過労死のニュースなどを見て、こういう表現をしている人が結構います。だから真面目と言う言葉の裏に否定的な意味合いが含まれている場合が多々あります。

 

過労死と同様に有名な社会問題は高齢化と閉鎖性です。日本の高齢化率が世界でトップクラスであるにもかかわらず、何も手を打っていないこと、そしてそれにもかかわらず移民を認めないことは不思議に映るようです。そういう意見に対して『移民を認めるしかないかもしれないね。』と言うと、『過労死するまで働かされて、言葉が通じない国に移民が来てくれるだろうか。』と真顔で返されたりします。

 

ここで挙げた例は多少偏った見方に映るかもしれません。でもこういう見方をしている外国人のほうが『アニメってクールだよね。』って言ってる人よりずっと多いと思います。少なくとも僕はこちらに来てクールジャパン系のイギリス人は1人しか会っていません。(Baby Metalの大ファンでした。)

 

そして重要なことは、この外国から見た日本のイメージ(問題点)に我々がきちんと向き合っていないことです。部外者から見ても深刻な問題なのに、当事者は何もせずに、オリンピックだクールジャパンだといって浮かれている。幼稚すぎて恥ずかしいですね。