よたろぐ

弾き語り、おりたたみ自転車とカメラのブログ

JBとHack

タイトルが意味不明ですね。

 

JBは僕が乗馬教室で乗せてもらっている馬です。そしてHackは馬を借りて散歩することを言います。ハックと聞くとハッキングを思い浮かべてしまうので意味を調べたところ、hackneyという言葉の短縮系のようで、以下の意味があるようです。多すぎない?あんまりいい意味じゃなさそうだし…

hack2 
[hackneyの短縮形]
名C
1(けなして)三文文士, (金のために働く)へぼな記者, 文筆家の下働き; あくせく働く人.
2(非難して)政治ゴロ, 三流政治家; 金もうけ第一主義の人(医者・弁護士など).
3(米・くだけて)タクシー(cab); タクシーの運転手(cabdriver).
4おいぼれ馬, やつれた馬.
5(英)貸し馬; (米)貸し馬車.
6乗用馬; (主に英)(楽しみのための)乗馬.
7(米俗)看守; 売春婦.


1(米・くだけて)タクシーを運転する[流す].
2(英)(楽しみに)馬に乗る, (普通の速さで)馬に乗っていく(along).
3(くだけて)(文筆家の)下働きをする; あくせく働く.

1(英)<馬>に乗る, 乗っていく.
2<馬>を賃貸しする.
3<言葉など>を陳腐にする; …をこき使う.
形[名の前で]
1雇われた(hired), 金で働く; 下働きの.
2平凡な, 使い古した.

 

本当はいつも通りレッスンをしたかったんですが、今日は先生が夏休みということでGentle Hackをすることになりました。時間は1時間。まずは牧場の人に先導されながら森を目指して車道歩いていきます。JBはアスファルトの道を歩くとズルズル滑って、ちょっと焦ります。そしてテンションが下がり、歩くのをやめようとします。JB、僕のことは完全にばかにしてるんですよね…。牧場の人に『もっと厳しく接しないと(強く蹴るetc)言うこと聞かないわよ!』と、いつものレッスンと同じことを言われながら進みました。ちなみに、イギリスのドライバーは車道を歩く馬に慣れていて、怖がりの馬をゆっくり追い越したり、通り過ぎるまで待ってくれたりします。1回フェラーリが僕らに気づかず轟音でエンジンをかけた時以外は大きなトラブルなく森にたどり着きました。

 

森に入ると人が通る登山道のようなところを歩いていきます。道は決してよい道とは言えず、ときどき人でも歩きにくそうな坂道や、石がゴロゴロ転がっているような道を滑りながら進んでいきます。

 

先導の馬は軽快に進むのですが、JBは文字通り道草を食います。その辺の草を食べて進まなくなる。『ああ、語源はこれかぁ』と妙に納得してしまいました。あとはトイレのふりして歩くのをやめる、歩行者に愛想を振りまいて歩かない等、相変わらずJBとの上下関係は変わりません。

 

森の中の道はひともたくさん通っています。この人たちも馬には慣れていて、特に犬の散歩をしている人たちは犬を馬から遠ざけてくれます。力関係、犬のが完全に上ですからね。吠えでもしたら多分びっくりして走り出しちゃいます。犬>JB>僕と言う序列がそこには存在しました。

 

比較的平らな遊歩道で先生が『Trotする?』と聞いてきました。いまレッスンで取り組んでいるのでこの単語の意味はわかりました。

trot *
/trɑ(ː)t|trɔt/
動(~s /-ts/; ~ted, /-ɪd/; ~ting)

1<馬などが>速足で駆ける; <騎乗者が>速足で駆けさせる
▶The horses are trotting.
馬が速足で駆けて行く.
2[~+副]<人・動物が>急いで歩く, 小走りに歩く; (くだけた話)急いで歩いて行く(!副は方向の表現)
▶The child trotted along beside his mother.
その子供は母親の脇をちょこちょこ走った.

<馬>を速足[だく足]で行かせる(out).
tròt A óut [óut A]
(1) (くだけて・非難して)(繰り返し)A<古くさい話・言い訳など>を口にする[書く].
(2) A<馬>を引き出して歩かせて見せる; A<人・物>を見せびらかす, ひけらかす.
(3) ↑ 他.
名(複 ~s /-ts/)C
1[単数形で](馬の)速足(→ gallop); (速足での)騎乗; (豪・ニュージー・くだけて)[the ~s]速歩競馬
▶at a trot
速足で.
2[単数形で](人の)早足, 急ぎ足, 小走り
▶She suddenly broke into a trot.
彼女は突然速足になった.
3C(米俗)(逐語訳や答えが出ている)とらの巻, カンニングペーパー(crib).
4(くだけて・おどけて)[the ~s]下痢(diarrhea).
5C(豪・くだけて)(特定の)運勢の時期.
on the trót
(英・くだけて)
(1) 立て続けに, 連続して.
(2) いつも忙しい, 休む間もなく, 動き通しで(on the go).

 

いままでは平らな柵の中でしかやったことがないのでこんな不安定な足場でいけるんだろうかと思いましたがやってみました。気持ちいい。森の中の爽やかな空気を切っていく感じがすごく気持ちいいし、レッスンと違ってどこまでもまっすぐ走っていけるからすごく楽しいです。木の枝が顔にバシバシ当たるんですがそんなことも気にならないくらいです。

 

またしばらく歩いて行くと先生が『Canterする?』と聞いて来ます。はじめてなのでドキドキしましたが、やってみたらメチャメチャ速かった。いま思い返すと、『こんなに走れるんならもっと普段からもっとやる気出してよ、JB』と思いますが、その時は舞い上がってしまい『JB最高だ〜』と思いながら森の中を疾走しました。Trotが空気を切るならCanterは風を作るような感じ。やっぱり馬の全速力はすごいな、と思っていたらこんな訳が。

can・ter 
/kǽntər/
名C
[単数形で](馬の)ゆるい駆け足, キャンター(→ gallop名1).

自他
(…を)ゆるい駆け足で進ませる[進む].
at [in] a cánter
(英)楽々と, 大した努力もなく.

 

まだ全力じゃないのかな、もしかして。それなら全力で走ってもらえるように練習を続けようと新たなモチベーションになりました。

 

森での散歩を終えて牧場に戻ろうと車道に戻ると、なんと道路工事が始まっており、車道で2度ほどJBが走り始めましたが、事故なく戻ってくることができました。先生が道を間違えたのかJBが遅すぎたのか、結局2時間かかりましたがとってもよい週末になりました。