読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

イギリスの郊外での暮らしと旅日記

ロンドンの南西 Guildfordという町で暮らしています。イギリスの暮らしと、旅(主に出張)、お酒と音楽の話を、あてどなく綴ります。

サビリーと巡るジュネーブとArchamps(フランス)

この人です、サビリー。エジプト出身で35年以上前にスイスに移住し、保険関係の会社、腕時計販売店等を経営し現在に至る。アラビア語・フランス語・イタリア語・英語を話し現在はジュネーブでタクシー運転手として勤務。そう、仕事でたまたま乗ったタクシーの運転手です。

Taxi driver takes you everywhere :-)

 お客さんに会うためにジュネーブに来たのですが、スイスに来るのははじめてなので少し町を歩けたならと思い、早朝・夜遅くと待ち時間に余裕のある飛行機を選びました。しかしながらあいにくの土砂降りで朝の町歩きは断念。駅の中で仕事をすることに。駅ナカと言うものすごく狭い範囲でのジュネーブの第一印象は、見た目はドイツなのにみんなフランス語を話す。そんな程度のものでした。

Geneva Station

Untitled

 

この駅の感じなんてまさにドイツ。だからフランス語の違和感がすごいです。

で、せっかく来たのにつまんないな、と思いながらお客さんのオフィスに行くために乗ったタクシーの運転手がサビリーです。

サビリー、気のいいおじさんですが運転手としての素質はゼロ。道はあんまり知らないし、運転下手で注意力が散漫なのでめちゃめちゃクラクションを鳴らされます。そしてその度にキレます。最終的には、目的地がなかなか見つからなくて『これだからフランスは嫌いなんだよ。全然通りの名前が表示されてないじゃないか。ようこそフランスへ!ここは不親切の国さ!』とか言って理不尽なキレ方をしていました。(タクシーはジュネーブから乗ったけど目的地はフランスだったのね。)

それでも道を聞きまくってお客さんに無事到着。で、その時に『帰りも迎えに来てやるから打ち合わせ終わったら連絡くれよ』と電話番号をくれました。営業力が素晴らしい。運転手以外の才能は備わっているようです。

で、面白そうだから帰りも来てもらって、オススメの景色が綺麗なところに連れて行ってもらうことにしました。お客さんがArchampsにあったのでその近くをドライブ。自然豊かなところでアルプスが見えるにもかかわらずジュネーブから車で20分です。ベッドタウン(ビレッジ?)の質がよいなあ。

Untitled

こんな家に住みたい。

Untitled

そしていい感じの橋にも連れて行ってくれました。この橋の向こう側でナポレオンがこっち側の誰か(聞き取れず)と睨み合いをしたそうです。

Archamps

橋からの景色。

Untitled

ちなみにスイスはヨーロッパの他の国に対してすごくオープンです。労働者も積極的に受け入れてるし、出入りも簡単。今回、お客さんに行くためにスイスとフランスの国境を超えたのですが、なんの手続きもせず入国できました。それでもスイスはEU非加盟。その理由をサビリーに聞いたところ、EUにおける富の再分配は不平等だと言う意識が強いようです。サビリーから見ると、スイス人はとてもマジメ。それに対してフランス人はのんびり。そしてその差が生産性に出ているとのこと。だからスイスが経済的に豊かなのは努力の成果。それをのんびりした国民に再配分するのはフェアじゃないし、結果的に競争力を落とすことになるから受け入れられないのだそうです。もちろんマジメに働く人にチャンスは与えるべきなので国境は開いておく。『でも報われるべきは頑張った人だけでいいだろ?わかるか?』って繰り返してました。エジプトから移住して来て頑張って来た彼だから、少し偏っているのかもしれません。カイロ大学で経済を専攻していたと言ってたので、エジプトではエリートだったんだろうけど、移住後は色々と苦労をしたんだろうな。ものすごく熱く語る姿に少し胸が熱くなりました。

で、最後は空港見学。サビリーによるとジュネーブ空港はフランス領とスイス領が混在しているとのこと。それもきっちり国境線が引かれているわけではなく、この建物の1階はスイスで2階はフランスとか、この道路はスイスで真上に走っている道路はフランスとか入り混じっているらしいです。効率悪くないのかな?

観光名所には行けませんでしたが、こんな旅もいいものですね。ちなみに、スイスに行く際には散財を覚悟して行ってください。サブウエイの一番安いセットが1,700円くらいでした。