イギリスひとり歩きその11 Horse Riding Surreyで乗馬レッスン
何度か言ってきましたが僕の住むGuildfordと言う町は自然がたくさんあります。その大自然の中で乗馬を趣味とできたら素敵じゃ無い?ってことでここへ行ってきました。自宅から20分で乗馬教室へたどり着くGuildford, 素晴らしい。
せっかくなのでここで体験した面白みを紹介しましょう。
とにかく緩い
帰り際に話した受講生ミリアムさん
『ここは馬の質も良く、インストラクターもいい人よ。とってもUnorganizedだけどね。』
まさにこの言葉に集約されているこの教室。まず、地図の場所に行っても看板すらありません。
草原の中で馬のいる嘶きのする方へ行くと小屋が見えてきますが、受付もなければどこが駐車場かもわからない。広そうなところに車を止めて待っていても人がいない。やっと10分前に来た女の子は同じ時間にダブルブッキングされた受講生。こんな感じです。
約束の時間になるとインストラクターがやってきました。そして驚く『どうして2人いるの?』
このインストラクターは契約で来ているので予約業務は一切していません。聞いているのは開始時間のみ。彼女はこういう状況に慣れているらしく、オーナーのアレックスに電話します。結局つながらず、諦め、女の子に『こっちの男性(僕)から先にレッスンしていい?』と言います。女の子は笑顔で『いいわよ』って…。日本では考えられない世界です。
で、厩舎に案内しながら『今日は何回目?何を練習したいの?』と聞いてきます。僕の、馬に触れるのがはじめてという回答に一瞬絶句するも、すぐに気を取り直し、どこかでヘルメットを持ってきてくれました。でレッスンスタート。で、すごく楽しんで戻ってくると、駐車場には人がわんさか。どうやら僕のあとの時間に大量の予約が入っていたようです。そのため、オーナーのアレックス一家も案内人として合流。それでも人が足りないようでインストラクターは右往左往しています。
アレックス、男性とばかり思っていたんですが一家を取り仕切る肝っ玉母さん的な人でした。たくさん人が待っているのになんか談笑してます。お礼を言いに行ったら『楽しかったかい?そりゃあよかった。こんなにいい天気だもんね、あんたついてるわよ(意訳)』とウインクしてる。なんかかっこいい。人はどんどん溜まっていくけれど…。
インストラクターに来週も練習したいというと、いま言ってもアレックスは忘れちゃうからメールか電話で連絡の方がいいわ、とのこと。それも状況を見ると納得です。
日本だったら許してもらえないこの状況。それでもみんな笑っています。冒頭のミリアムさんも待っているのが暇で話しかけてきてくれました。オープンカーで娘と乗馬に乗り付けるかっこいい女性。イライラせず、良い天気を楽しみながら談笑して待つ。こののんびりした時間の過ごし方にはすごく癒されます。
言葉の壁がすごい
乗馬のレッスンなんですが、言ってることが半分くらいしかわからないので僕の場合英語の訓練を兼ねます。いつもなら聞き流すことも多いのですが、乗馬はマスターしたいので頑張って理解しようとします。そういう意味ではよい訓練かもしれない。こんな注意書きも見てちょっとビビってるのもよいモチベーション。
それでもやっぱり英語は難しい。『柵の前で止まって』と言われたと思って止まると、どうして止まるの?と叱られる。聞き返してみたらどうやら『馬は柵を見るとそこから厩舎に帰ろうと思って止まってしまう。だから立ち止まらないようにうまくコントロールして。』と言っていたよう。真逆でした…。
あとはSqueezeの意味。以下が僕の理解だったので、Squeezeと指示されるたびに内腿で馬を締め付けていたのですが、どうやら彼女は蹴ると言う意味で使っていたよう…。辞書に載ってない…。
1(挟んで)…を圧搾する, 強く押す, 締めつける; (つぶす・丸めるなどして)«…に»…を変形させる(up)«into»
馬は腿で締め付けようとする僕を『なんだこいつ?』と思っていたに違いありません。
インストラクターがアグレッシブ
今日は馬に乗るのがはじめてだったので、草原を引いてもらって歩いた後、柵に囲われた場所で歩かせ方や止まり方を習ったのですが、序盤の引き歩きの時に遠くに行きすぎたらしく、帰りは道のないところをショートカットして戻りました。その途中、結構大きめの溝があって、そこを馬に通過させるのですが『ジャンプするかもしれないから、しっかり手綱に掴まっててね。』と。
で溝に果敢に入った馬は、そこから出るときに跳びました。ビビった。頭がグワングワン揺れました。
それでも本当に楽しい体験でした。毎週行きたい。でも予約がちゃんとできるのか不安。いろいろな暇つぶしの道具を持参してのんびり待てる体制を整えて通うことにしようと思います。