イギリスの郊外での暮らしと旅日記

ロンドンの南西 Shalfordという村で暮らしています。イギリスの暮らしと、旅(主に出張)、お酒と音楽の話を、あてどなく綴ります。

元部下とおっさん2人でロンドンデート

昨年の秋に僕のチームを去った元部下に会いに、ロンドンに出かけてきました。彼はマレーシア出身なのですが、ロンドンに9年住んでいます。とにかく面倒見がよい人なので、待ち合わせた後のことは何も考えずに行ってみました。

 

久々に会うと

『何食べたい?』

 

何でもいいと言うと

『じゃあベルギーの貝料理と、メキシコ料理とラーメンどれがいい?』

 

と至れり尽くせりです。(なぜラーメンが選択肢に入っていたのかは謎ですが。)

 

で、ベルギー料理を選択したところ連れて行ってくれたのが、7 dialsと言うエリアにあるBelgoと言うお店。

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www.belgo.com

 

ベルギーの貝料理、鍋にムール貝とセロリとニンニクと白ワインを入れて蒸し焼きにするだけと言う、なかなかに大雑把な料理です。まあ日本にもあさりの酒蒸しとかがあるので似たようなものですかね。作り方は簡単ですが、これがかなりおいしい。ベルギー料理なんて食べたことなかったですが、有名なようです。

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ナイフとフォークでは食べづらいな、と思っていたら、彼は満面の笑みで貝殻を箸代わりに使うと言う方法を教えてくれました。7 dialsと言う地名が、円状に広がる区画の分かれ方が昔の電話のダイアルに似ていて、その区画が7つだと言うことに由来することも楽しそうに語ります。

 

 

で、食べ終わったら、コーヒーを飲もうと路地裏のお店に連れて行ってくれます。

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今回は残念ながら彼のお気に入りのお店は閉まっていましたが

クラシック音楽好きだったよね。教会でやっているから聞きに行こう。』と教会でモーツァルトのレクイエムを聞いて帰ってきました。

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その教会に向かう途中にあるCovent Gardenでは、そこが昔フラワーマーケットだったこと、マイフェアレディーのはじめのシーンがそこで撮影されたことを。教会では地下のカフェがいつも空いていて穴場だと言うこと、でもこの下に遺体が埋まっていることを解説してくれます。

 

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*ここがカフェで地下には遺体が埋まっています。

 

とてもおじさん2人が久々に会って辿るコースではないですね。まるでデートのよう。

 

こんなに面倒を見てくれる彼、実はほぼ解雇に近い形で会社を去って行きました。それでもこうして会ってもらえるのはありがたいことだなぁ、と帰りの電車で考えていると、イギリスに移ってきたときに家さがしのことを助言してくれたり、車・保険・ガス・水道の契約のことを教えてくれたり、使っていない鍋をくれたり、週末に遊びに行くところを教えてくれたりしたことが走馬灯のようによみがえってきました。

 

なんだかこうやって書くと僕が血も涙もない人間に聞こえると思いますが、合っていない仕事を続けるのは苦痛が伴います。将来的に結果が伴わなければ賃金が上がることもないので、どうしてもパフォーマンスを改善する余地がなさそうだったら、その旨を正直に話すことも誠意だと思っています。今回、彼には解雇に対して法的に抵抗する権利があったのですが、一切その権利を行使せずに去って行きました。そういう意味ではお互いにある程度の合意の上で選んだ結論だったのかな、と思います。

 

ちなみに、彼には彼よりも稼ぐ奥さんと、2人のかわいい子供がいて、ロンドン郊外の大きな家に住んでいます。最近は家の近くで畑を借りて、子供と一緒に野菜を収穫して、それを家の庭でバーベキューするんだそうです。

 

元上司の100倍くらい生活水準が高い…。