マンチェスターシティーのにわかファン誕生 ~de Bruyne, Sterling, Guardiola そして警備のおっさん
先週後半は前の会社の先輩が遊びに来てくれたので、案内人をしていました。もはやガイド並みに詳しくなったコッツウォルズなどにも行ったのですが、今回のハイライトはプレミアリーグ初観戦でした。
先輩の滞在中に行くとすると、候補は9月16日・17日に絞られる状況。その中でロンドンでの試合はチェルシー戦のみでした。残念ながらその試合のチケットは1人6万円くらいするHospitality Ticketと言うものしか残っておらず、マンチェスターまで遠征することとしました。
試合はマンチェスターシティ対ボーンマス。何から書けばよいのかわからないですが、とにかくよかったです。試合3時間前からスタジアムをうろうろして1時間半前から席に座っていたんですが、ガラガラのスタジアムを見ているだけでも楽しいこと楽しいこと。
ピッチが近い。芝がきれい。いい感じのスタンド。これが伝統と言うものなのか、そこに座ってくるだけで高揚してくるような感じです。それでいて下品ではない、むしろ品位のある雰囲気が漂っています。
試合が始まったらマンチェスターシティのプレイが素晴らしい。特にde Bruyneと言う選手は視野も広く、運動量も豊富で、判断も早い、ものすごく良い選手です。「え?そこにいるの?」「え?そこに出すの?」と言う驚きを与え続けてくれるので見ていて飽きることがありません。もう1人目立ったのはSterling. 常に右サイドに開いていてピッチを広く使うきっかけになっています。中に切り込んで来るときのスピード感もすさまじくて攻撃のバリエーションを増やしています。いまのマンチェスターシティはこの2人を中心にボールが目まぐるしく動き、とても面白いサッカーを見せてくれます。
このサッカーを作っているのがGuardiola. サッカーに詳しいわけではないので解説めいたことはできませんが、バルセロナ・ミュンヘンと素晴らしいチームを作ってきた名将です。
この人、とにかくかっこいいです。スーツでピッチサイドに立っているのですが、その立ち姿、指示を出す動き、すべてが絵になります。普段はベンチにいて指示を出す時に前に出てくるのですが、出てきただけでうれしくなるレベル。僕の席からはかなり遠くにいたんですが、それでも目立つレベルのオーラが出ています。だまされたと思ってテレビで見てみてください。ほんとかっこいいから。
で、最後に警備のおじさん。
スタジアムの中はカメラ使ってはいけないと入口で言われたので、一応警備のおじさんに聞きに行ったら
「ここにいるカメラマンはさ、高いお金を払って撮る権利を買っているんだ。だから君が試合中にカメラを出したら俺は止めなきゃならない。わかってくれるよな?でもさ、試合前のアップやハーフタイムだったら問題ないさ。もっと前来て撮ったらいい。あそこにいるのが今年から加入したブラボさ。俺、期待してるんだ。」
と。
(小さいけどブラボ撮れました)
で、
「どこから来たんだい?日本!わお!はじめてのプレミアリーグ?わお!で、Guildfordに住んでるのかい?ロンドンのチームじゃなくてマンチェスターに来てくれてありがとう。最高のチームで最高のスタジアムだよ。グアルディオラにも会ったよ。いい男さ。ピッチを出れば普通の良い男、選手もそうだよ。それがサッカーの良いところだよ。彼らはロックスターとは違うんだ。」
おじさん、ロックスターに会ったことがあるのだろうか…。
「こいつはドイツから来たんだ。彼はフランスから。で、君は日本で俺がイングランド。いいね~。」
と周りの知らない人を巻き込みながら気さくに喋り捲ってくれました。これも試合が楽しかった要因ですね。
(左が警備のおじさん。右がドイツから来たおじさん。)
おじさん、試合の翌日が誕生日だったそう。4-0の完全勝利はいいプレゼントになったね。Happy Birthday!と帰りに声をかけたら満面の笑みでThanks!とウインクして親指を立てていました。
マンチェスターシティ、よいチームなので機会があれば見てみてください。にわかシティファンになった僕は、また行く機会を狙っています。
(シティに合わせたスーツです。バッジも買ってにわかファン完成!)